森でイベントをするということ
会場となる森を一人でコツコツと整備してこられた福永さん。
数年前から体調を崩され、現在は森の整備を私たちGlamorous戸山が引き継いでいます。
自分たちで整備をやるようになって分かったのは、森を維持するためにはとんでもない根気と労力が必要だということ。
一年中、休みがありません。
朽ちた木を取り除くために木を倒すと、そのままにしておくと森が荒れますから、細かく切って片づける仕事が生まれます。
落ち葉も集めるだけで一苦労だけど、集めて燃して、森に還す。
広大な森なので、年数回の草刈りもなかなかです。
こんなに自然と暮らしが身近な戸山でも、苦労のほうに目を向ければ、森と人の暮らしがどんどん遠ざかってきた理由を感じざるを得ません。
だからこそ私たちは森の中でイベントをします。
拾い集めた枝でたき火をして暖を取ったり、その焚火でおいしいものを焼いたり。
森に人が入って、そこの恵みを楽しむこと。味わうこと。
子どもたちが森をかけまわって、「楽しかった!」という気持ちをもって家に帰ること。
こんな営みが、森をきれいに維持し、次の世代につないでいくことに直結しています。
こんなふうに「楽しい」に目を向ければ、森と人の暮らしをまた近づけていくことができると思いませんか?
みなさんとともに森のいちにちを楽しむために、私たちは森に入り続け、整備という名の準備を重ねてきました。
みなさんにも、森でたくさん小枝を燃やして、落ち葉で遊んで、おいしい空気を味わって、森をつくる一翼となっていただけたらうれしいです。
入場料としてお預かりしたお金は森づくりの応援のお気持ちとして受け取りたいと思っています。
そして、これまでの整備とあしたの整備のために大切に使わせていただきます。
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